弘法大師が四十二歳の厄年に、修行のために四国の霊場を巡ったといわれ、その巡礼のコースをたどることを「遍路」といいます。四国遍路の略語です。
遍路が一般の人の間でも行われるようになったのは室町時代から。より盛んになったのは江戸時代からのことです。
霊場は八八力所あるところから、八八所巡りともいわれます。八八力所とは阿波に二三カ所、土佐に一六カ肝、伊予に二六カ所、讃岐に二三カ所。
八八力所の全行程で、総距離は三〇〇里(約一二〇〇キロ以上)、およそ四十〜五十日はかかります。
すっかり暖かくなり、花に彩られた四国路を、白装束に身を包んで札所を巡るお遍路さんの姿は、春の風物詩。暑さが見舞う前までに巡る人が多く、四月がピークだといわれます。
金剛杖(こんごうづえ)をもち、同行二人(どうぎょうこにん)と書いた菅笠(すげがさ)をかぶり、白装束を身につけ、手甲脚絆(てつこうきゃはん)に笈摺(おいずり)を背負い、胸に白木の納札箱をかけ、鈴を鳴らし、御詠歌をうたいながら……というのが正式なお遍路姿。同行二人とは、弘法大師と一緒という意味です。
【遍路】へんろ
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