春になると雪や霜が解け、道や野がぬかるみやすい。そんな様子を春泥といいます。道路が舗装されていなかった時代は、足袋の汚れを防いだり、下駄や草履に土がついて歩きにくくなったり、すべりやすくなるのを防ぐために、わらや炭俵の古いものを敷いたりしたものです。
江戸時代の俳人・与謝蕪村の弟子の黒柳召波(くろやなぎしょうは)の句集に『春泥発句集(しゅんでいほっくしゅう)』と題するものがあるほどで、春泥さえも、あたたかな恵みの季節の到来を告げるものとして歓迎されたことがわかります。
【春泥】しゅんでい
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