デンマーク家具デザインのパイオニアフィン・ユール
ユニークな自邸を美術館として公開
デンマークの家具デザインのパイオニア、フィン・ユールの自邸が、オードロップゴー美術館の一部として公開されます。同美術館では、2008年4月3日よりフィン・ユールの世界的に有名な建築と彼の邸宅に関する展覧会を開催します。
デンマーク人建築家フィン・ユール(1912〜1989)は、20世紀の家具デザインにおける巨匠の一人です。彼はデンマーク家具に関するパイオニア的なデザイナーであり、ハンス・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ポール・ケアホルム、ボーエ・モーエンセンなどといった才能とともに、デンマーク・モダン運動を推し進めました。
当時、フィン・ユールは家具デザイナーとして国際的に大きなインパクトを与えました。彼の家具は、ニューヨーク国連本部にある大会議場に採用され、ニューヨーク現代美術館にも収蔵されました。フィン・ユールは、海外へデンマーク・モダンを伝える大使、あるいはプロデューサーとしての役割を果たしたのです。今日でも、彼のユニークな家具がオークションに出品されると、アメリカ人や日本人のコレクターが列をなします。
◎ ザハ・ハディドとの相乗効果
1942年、まだ若き建築家であったフィン・ユールが、設計、建築した彼の自邸は、クラートバンゲット、オードロップゴー公園に隣接するシャルロッテンルンド近くにあり、建築、家具デザイン、ビジュアルアートにおけるデンマーク・モダンのユニークな一例です。フィン・ユールはこの家で使うすべての家具をデザインしましたが、今でも、彼が亡くなった1989年当時とほぼ同じ状態を保っています。
所有者からの寄贈により、この建築家のユニークな自邸は、オードロップゴー美術館の複合施設の一部となりました。フィン・ユール邸は、2008年4月3日よりオードロップゴー公園から直接入館できるようになり、1916年から1918年にゴットフリード・トゥベデが建築し、2005年にザハ・ハディドによって増築された建物と見事な対比をなすことでしょう。
◎ 家具の芸術家
オードロップゴー美術館は、フィン・ユール邸を一般公開するにあたり、フィン・ユールとその邸宅に関する展覧会を計画しています。この展覧会は、クラートバンゲットにある自邸に採用された建築、家具デザイン、インテリア・デザインに着目し、これまであまり取り上げられることがなかった家具デザイナーとしての彼の芸術的、彫刻的な側面に焦点を当てます。
フィン・ユールは、いろいろな意味で、同時代のデンマーク家具デザイナーの中で芸術家であり、彼の手がけた家具は、当時の他の家具デザインとは大きくかけ離れた、極めて有機的かつ彫刻的なデザインを備えています。
◎ フィン・ユール邸に関する展覧会は、4月3日から8月31日まで開催されます。
期間中は、美術館の開館時間内であれば、展覧会とフィン・ユール邸のどちらも訪れることができます。
URL : http://www.ordrupgaard.dk
デンマーク大使館
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