「はとバス」東京観光ツアー・パフォーマンス『東京/オリンピック』11月22日(木)より
観光バスの花形「はとバス」とはとバス勤務35年の元ガイドさんが、野外パフォーマンスで知られるPortB(ポルト・ビー)とコラボレーション。『東京/オリンピック』という名のもと、「東京」の新しい「旅」を探ります。この東京観光ツアー・パフォーマンスは、11月22日(木)から全10回、約一ヶ月間行われます。
■Port Bの「ツアー・パフォーマンス」
演劇/パフォーマンスユニットPort B(ポルト・ビー、主宰:高山明)は、2006年11月、「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨地蔵通りを「舞台」とした公演『一方通行路』を行い、朝日新聞、読売新聞をはじめとした各種メディアに取り上げられました。これは劇場を離れ、地域住民や商店街の方々の協力を得て生まれた新しい形式のパフォーマンスでした。
そのPort Bが、今回は東京観光の代名詞「はとバス」と協力し、またはとバス勤務35年の元名物ガイド・及川光代さんを「ゲスト・パフォーマー」として迎え、東京観光の新しい形を探ります。
「オリンピック」というテーマによって実現されるのは、「1964−2007−2016」という、「過去?現在?未来」をつなぐ「旅」。紅葉の街並みを「はとバス」からゆったりと眺めつつ、パフォーマンス・ユニットPort Bならではの刺激的な仕掛けも楽しむことのできる、ひと味違ったバスツアーを体験していただきたいと思います。
■『東京/オリンピック』の旅
次々と新たな名所が生まれ、観光スポットとして賑わう都市、東京。しかしその一方で、東京ほどその表層に「歴史」を感じられない都市もありません。今の東京に必要な「観光」、欠けている「旅」とは、歴史を巡る「時間旅行」ではないでしょうか。しかし、ただ過去の遺物を並べて見せるだけでは、日々流動し未来へと向かうこの都市に似つかわしくありません。「過去」を辿ることが「現在」を問いなおし、そして「未来」を思考することになるような「旅」、それこそが、今の東京において本当に「新しい」観光であるはずです。
『東京/オリンピック』は、そうした旅です。東京都は目下、2016年のオリンピックに向けて、精力的な招致活動を展開しています。思えば、1964年(昭和39年)の東京オリンピックは、東京を現在の形に整える一大転機でした。代々木競技場、武道館、首都高速道路、モノレールなど、今でもこの都市を支えている建築やインフラが整備されました。そして1964年の東京オリンピックは、何より時代の象徴でした。高度経済成長期、日本の復興と上昇の到達点として、時代とともにあったオリンピック。2016年に再び東京でオリンピックが開催されるとしたら、それはどのような時代、どのような東京、どのような日本人とともに実現されるのでしょうか。そして1964年と2016年の間にいる私たちは今現在、どのような時代のどのような東京に暮らしているのでしょうか。『東京/オリンピック』は、こうして「1964−2007−2016」という「過去?現在?未来」をひとつづきにする「旅」なのです。
この「旅」は、代々木競技場、国立競技場、武道館といったオリンピック建築巡りからスタートします。高度経済成長期という「過去」の記憶をさかのぼったのち、再び「現代」へと浮上し、遂には多くの若者が集まる秋葉原のゲームセンターさえ訪問します。それぞれの訪問地にはPort Bによる「アトラクション」が用意されており、日常とは異なるやり方で「東京」を体験していただきます。そのような「旅」の中で、現実の「東京」とそこに住まう人間の生き方や価値観は相対化され、別の顔を見せて現れてくることでしょう。ツアーは、参加者一人一人が自分にとっての「東京」を新たにつくりなおし、その未来を想像/創造する契機となるはずです。
■『東京/オリンピック』公演情報
【ツアー・コース】
巣鴨地蔵通り[受付・自由散策] →原宿、代々木競技場[散策] →国立競技場、神宮外苑 →日本武道館[アトラクション] →東京ドームシティ→上野[シークレット・ゾーン] →秋葉原[アトラクション] →首都高速[夜景鑑賞] →にしすがも創造舎[到着]
受付開始 13:30 出発時刻 14:00 終了予定時刻 19:30
出発日(全10回)
11月22日(木)、 28日(水)
12月2日(日)、3日(月)、8日(土)、9日(日)、13日(木)、16日(日)、19日(水)、23日(日)
料金(税込) 3,800円 (当日 4,200円)(各回定員40名様)
ご予約 Port B office
Tel: 080-6529-1015 Tel/Fax: 048-269-4679
E-mail: ticket@portb.zone.ne.jp
Port B ウェブサイト: http://portb.zone.ne.jp
【Port B(ポルト・ビー)】
主宰:高山明
〒333-0857 埼玉県川口市小谷場1195-1-302
web:http://portb.zone.ne.jp
2002年東京にて結成。高山明がドイツで培った演出メソッドを叩き台に、演劇以外の活動に携わるアーティストや職人を中心に演劇的実験を繰り返す。
活動は多岐にわたる。H.ミュラー作『ホラティ人』(05年)、E.イェリネク作『雲。家。』(07年)など「演劇(的)テクスト」に取り組んだ舞台を作る一方で、高島平をフィールドワークし、団地で暮らす人達が実際の舞台に出演した『Museum: Zero Hour 〜J.L.ボルヘスと都市の記憶〜』(04年)や、隅田川をフィールドワークした成果を謡曲『隅田川』にクロスさせた『Re:Re:Re:place 〜隅田川と古隅田川の行方(不明)』(05年)といった、ドキュメンタリー性の強い舞台が他方にある。
更に実際の都市を「舞台」とする「ツアー・パフォーマンス」を企画し、巣鴨地蔵通りで行った『一方通行路〜サルタヒコへの旅〜』(06年)は好評を博した。いずれの活動においても「演劇とは何か」という問いが根底にあり、「きたるべきもの」としての現代演劇を追求している。