富士祭(ふじまつり)
山梨県富士吉田市、浅間神社。
七月一日は、浅間神社の山開きの日。
登山口の注連縄(しめなわ)を、天狗姿の禰宜(ねぎ)が切って登山者の先頭に立ち、白衣・金剛杖姿の登山者が六根清浄を唱えながらそれに続く。
浅間神社は、富士山を霊山、その神霊の木花咲耶姫命を祭神として祀る神社で、江戸後期に冨士講[*]で栄えた。現在も、富士講で富士祭が行われている。
*富士講(ふじこう〕
富士信仰の組織で、江戸時代は市中に四百以上もの富士講があったといわれている。浅間神社が市内各地に勧請され、境内に富士山の溶岩を盛った山型の富士塚が作られた。
毎年の山開きには、講中の人々が揃って富士山へ登拝し、どうしても行けない人は、近くの浅間神社の富士塚に登って、富士の登拝に代えた。
この日には、講中以外の人も大勢参詣に押しかけ、境内や門前は、疫病除けの麦藁蛇などを商う露店で賑わった。